「ハイブリッド」は具体的な加湿方法ではなく2つ以上の加湿方法を組み合わせて加湿を行う方式をとっている機種をさします。最も多い組み合わせは、加湿量は少ないながら僅かな電力消費で自然に加湿できる気化式をしつつ、湿度が少なくなったときには加湿量を増やせる蒸気式に切り替えるタイプです。他にはアロマ効果を使うときだけ超音波式に切り替えたり、温風を出せる空調機能付きのタイプであれば蒸気式までではなくても水を温めて気化量を増やすなどもハイブリッド式のひとつといえるでしょう。採用方式によってメリットとデメリットの違いが大きいので組み合わせることで互いを補えるので方式に困ったらハイブリッド式を選ぶとよいでしょう。
超音波で水を微細な粒子にまで小さくして空気中に放出する加湿器。放出に必要な量だけの超音波を発生させるだけなので消費電力が小さく、熱への変換も不要なので火傷の危険性も少ない。更には水に含まれる物質も空気中に広く散布することが容易なのでアロマエキスの芳香効果を最も活かせるのがこの超音波式の加湿器です。ただし加湿に使う水分中に含まれるものも放出されてしまう特性は水道のカルキに由来するミネラル分や雑菌などにも当てはまり、部屋に白粉が発生したり、不衛生にしていると感染症を引き起こす可能性があります。殺菌効果がついた機種や、ろ過した水を使うなどでの対策をお勧めします。
蒸気を利用した加湿なので、効率的に必要な加湿効果を達成しやすい加湿方法。電力などのエネルギーを一度熱変換させて水を加熱して蒸発させるシンプルな蒸気式以外に水に交流電力を通して蒸発させる方法や、本来熱を発生させる空調機器との組み合わせで加湿をするタイプのものなど、熱を利用して水を蒸気に変える物が広くあてはまる。加湿器としてはシンプルな構造ながら熱を発生させる危険も伴うため安全装置の欠かせないのが蒸気式加湿器の特徴です。
常温の水を利用して自然蒸発を促す事で加湿をするタイプが気化式の加湿器。気化を促す方法にもよりますが熱を発生させないので電気を使う量が少なく火傷の問題も少ないとされています。気化を利用すると一定量以上は空気中への加湿が過剰に行われないので結露などによる壁材のはがれなどの影響が比較的少ない。急いで加湿が出来ないデメリットはあるが、電力消費が少なく自然な加湿ができるので人気が高いです。
机の上などの省スペースに置ける小型加湿器。最大のメリットは持ち運びやセッティングがとても簡単で手軽に加湿効果を得られること。卓上利用だけではなく携帯の気軽さから旅行カバンに入れておき宿泊先のホテルで使うなどもお勧めです。小型の加湿器は構造がシンプルなのでアロマと合わせて芳香利用などにも使えるタイプがとても多いようです。力が弱くセットできる水量が少ないため大きな部屋での利用や継続利用は不向きです。